
オペラ赤毛のアン"練習編"
※写真クリックで拡大できます。
2018年夏、宮崎県で世界初の公開となった「オペラ赤毛のアン」。
この日私は会場からその景色を眺めており、"あの舞台に立ちたい"と思ったことがきっかけでした。
2019年に私の母親にもう一度オペラ赤毛のアンの再演をするからオーディションに参加しないかと声がかかりました。
私の母親は国立音楽大学の声楽科を卒業しており、クラシック卒業なんです。
(現在はNORIKOピアノ教室でピアノ教師をしております。)
私も母親の声とピアノを聴きながら育ちましたので、高校は宮崎学園の音楽科でクラシックを少しだけ習いました。
そこで母が担当の方に「娘に声をかけていいですか」と言ってくれて2019年の6月からオーディション前の練習にさんかさせていただきました。
もちろん狙うは主役のアン役!!
そこまでの流れをまずは写真と文章でお楽しみいただければと思います。
2019年9月7日(土) オーディション前の練習風景
オーディション前の練習風景です。
主役・アン役で立候補していた私はアンのアリア「歓びの白い道」を猛練習!!
楽し気な前奏とともに、アンの表情がコロコロ変わるとても面白く難しい曲です。
ポップスの喉で固められていた発声をクラシック寄りにするのはとても大変です。
ですが本番1ヶ月前ほどからビブラートが出るようになったことは今でも覚えています。



2019年11月12日(火) オーディション審査結果
11月10日(日)、オルブライトホールにてオーディションが開催されました。
とても緊張の中でしたが、無事に終わることができてほっとしたのを覚えています。
審査員は台本・演出の「倉迫康史先生」、作曲・音楽監督の「佐橋俊彦先生」、指揮者の「土田浩先生」、宮崎県オペラ協会会長の「地村俊政氏」、顧問の「古垣隆雄氏」、声楽家の「河野敦子先生」。
こういったオーディションという形式に出場するのは20歳のころにポップスで受けていた時以来でした。
まずは素晴らしい方々に歌声と演技を聴いてみて頂けただけでもとても嬉しく感じました。
その2日後、郵送にてオーディション結果通知が届きました。
見事主役のアン・シャーリー役に抜擢され、飛んで泣いて喜びました。

2019年11月23日(土) キャスト顔合わせ
それぞれの役が決まり、キャストそれぞれで顔合わせです。
私はこの日Music AQUAというテレビのロケで東北の方に出かけておりました。
私が出演するのは2020年11月15日(日)の宮崎市民文化ホール大ホールで開催される宮崎公演です。
一週間後には都城公演となるのでここから約一年!!
気を引き締めて練習に臨もうとみなさんでケツイされた一日でした。


2020年2月頃 新型コロナウイルス感染拡大
2020年の始まり。
この時は今年の秋にはオペラ赤毛のアンの本番が行われることを楽しみに練習に励んでおりました。
ですが2月頃から中国から東京の方に新型コロナウイルスの感染が確認され、あっという間に全国的にウイルスが感染していきました。
様々な大物芸能人の死に世間もざわつき、イベントごとも次々と延期や中止に・・。
宮崎の国民文化祭も延期になったことで赤毛アンもその打撃を受け、開演は2020年11月から2021年8月1日(日)へと延期になりました。(都城公演は7月25日になりました。)
この事でもう決まっていたキャストの中でも宮崎から県外に行ったり家庭の事情が入られたりと大きく変更にもなりました。
公民館での練習も行えない日々が続き不安もたくさんありましたが、8月に本番成功することを祈って自宅での自主練習に勤しみました。
2020年11月7日(土)・8(日) 演出家 倉迫先生来宮
2020年の秋ごろ、全国的に新型コロナウイルスの感染拡大が少なくなってきた日に東京からやっと演出家をお招きし稽古がスタートしました。
7日(土)は西部地区農村環境改善センターでの練習で、8日(日)は宮崎市民プラザでの練習でした。
アンや他キャストが演じる役の心情や内容をじっくりと把握しながら演技と歌に臨みました。
練習の後は倉迫先生を交えての初の実行委員会も開催され、夏公演に向けての一歩が踏み出せた二日間の練習となりました。









2020年12月9日(土) 舞台場所確認一コマ
新型コロナウイルスにも少しずつ対応が慣れてきた12月。
オペラ協会での練習も徐々に再開してきました。
この日の練習は生徒たちも集まり舞台の場所の確認や何がいるかの確認。
こうして練習できることやみんなに会えることが嬉しい日でした。




2021年1月1日(金) 宮崎オペラ協会ホームページ作成
新年になり、今年夏にやっとオペラ赤毛のアンが開催の年となりました。
そこで新年改め宮崎県オペラ協会のホームページをリニューアルしたいと声が上がりました。
私は実はホームページ作成に少し知識があり、この度宮崎県オペラ協会のホームページリニューアルに携わらせていただきました。
優しい緑をイメージしながら作成。ぜひ下記リンクから遊びに来てくださったら嬉しいです♪

2021年3月6日(土) ダンス練習
今回のオペラは二幕に分かれているのですが、二幕では生徒たちで踊るダンスがあります。
私は小さいころから学生時代にある体育の授業でしか運動をしたことがなくて・・(笑)
なので大変苦労しましたがこの時間で体感やストレッチ感覚で臨んでいます(笑)
少し体を動かすだけで息が上がっているので相当体力がなくなっているんだなと実感しております・・。


2021年3月13日(土) 都城公演通し稽古
3月は東京で緊急事態宣言が発令し、13日と14日に倉迫先生が来宮されるお話でしたが宮崎に来られなくなってしまいました。
ですがお稽古は問題なくスタート。
演出助手の冨森さんとともに演技の上達に向けてみっちりお稽古をしました。


2021年3月14日(日) 宮崎公演通し稽古



2021年3月20日(土) 合唱練習
赤毛のアンではキャストだけではなく、その場の音楽を盛り上げてくださる合唱団の皆さんもいらっしゃいます。
3月20日の練習では合唱団の皆さんも一緒に練習をしました。
お稽古場にこの人数で入るのは練習以来初めてのこと。
コロナで大変な時期も多々ありますが、人とのかかわりが本当に大事だなと気づかされることもありました。

2021年3月27日(土)・28日(日) 倉迫先生来宮
一週間後、やっと倉迫先生来宮です。
また、GWになると県外との動きが多くなるとの予測で、演技を最終段階まで持っていくとのお話がありました。
2日間は演技稽古を中心として通し稽古もしていきました。
朝から夜までの稽古は体力的にとても疲れましたがやりがいがあるものとなりました。
27日は西部農村地区環境センター、28日は宮崎公演の本番の会場となる宮崎市民文化ホールでのお稽古となりました。



2021年4月10日(土)・11日(日) 倉迫先生来宮
公演まで約4ヶ月ほどとなりました。
初めて両日体育館でのお稽古です。
実際の舞台のステージサイズで練習できる体育館は暑いですがやりがいがあります。
広い場所でのお稽古は少しずつ近づいてくる本番の熱意をより熱くさせました。




2021年5月1日(日) ついにチケットとチラシが完成!
公演まで残り3ヵ月となりました。
そしてこの日にようやく赤毛のアンのチラシとチケットが完成し、キャスト全員に配られました!
ステキなデザインにとても嬉しく感じたと同時に本番が近づいてきたなと感じました。
チケットは都城公演は水色の背景で、宮崎公演は緑色の背景となります。
どちらもとてもオシャレでかわいいです!


2021年5月8日(土)・9日(日) 都城市での練習
5月8日(土)は都城市総合文化ホールの大ホールにてお稽古です。
この日も倉迫先生が来宮されており、細かいステージからの出入りを特訓しました。
今回のお稽古では合唱の皆さんも参加され、久しぶりにたくさんの人数での練習になりました。
少人数も楽しいですが、やはりたくさんの方たちが集まってからの練習もとても楽しいですね。


次の日の9日(日)は別場所で主要キャストのみの練習を行い、二日間とても動き歌ったため少し腹ごしらえをしに都城で美味しいラーメン屋さん「来来停」に行きました。
こってりしたラーメンが体にしみわたってとても美味しかったです(^^)


2021年6月6日(日) 初めての衣装
5月はあれから新型コロナウイスルが宮崎でも感染拡大し、お稽古を中断。
そのため6月からの練習となりました。
約1か月練習が止まるのはとても痛いのですが、その分自主練習をたくさんしながら時を過ごしておりました。
さて、もう6月に入り、宮崎公演まで残り2カ月を切ったところ。
初めて衣装の鵜戸さんと出会い、また衣装を初めて見て着ることが出来ました!!
アンの衣装はどれもかわいすぎます♪
また、実際に衣装を着ながらお稽古も行いました。
オペラは肌があまり見えないように夏でも衣装は長袖になるそうです。





この日は練習後に実行員会での全体写真を撮りました。
実は私、オペラ赤毛のアンの実行委員会にも入っており、練習後にはこうして実行委員買うが開かれ、話し合うことも多かったです。
大変な中でしたが、こうして裏で決めていくことに入っていくことはとても大切なんだなと感じました。

2021年6月9日(水)・6月12日(土) 赤毛のアンラジオ出演
この日は多数のラジオ出演をいたしました。
まずは6月9日(水)夜7時~8時まで生放送「ミッキーのフォークビレッジ」その後に私の冠番組「永吉愛とmusic♪」です。
※「永吉愛とmusic♪」では6月から7月にわたりキャストの方たちにゲスト出演していただきました。
日をまたぎ6月12日(土)は「土曜ゴゴイチ!」という番組に出演させていただきました。
赤毛のアンの宣伝がとてもたくさんできた月となりました。



2021年6月20日(土) 初めてのオーケストラ合わせ練習
待ちに待ったオーケストラの皆さんとの合わせ練習が初めて行われました。
私自身は初演の時は関わっていなかったため、人生初めてのオーケストラとの合わせになりました。
ピアノとの合わせとは違い、オーケストラと合わせると音がふわふわしており、自分の声と合わせにくくなります。
なんとかついていきながらの練習となり、悔しい想いをしながらも、初めての経験で胸がときめきわくわくしました!!

2021年6月26日(土) 都城市ホール通し稽古
オーケストラ練習の次の週は都城市にて通し稽古でした。
6月のお稽古では主にオーケストラ練習と通し稽古になります。
私自身こんなにたくさん都城を行き来することがなかったため、ドライブをしているかのように楽しめました。
また、高速道路を通ることに慣れたのがすごく嬉しかったですね(笑)

2021年7月18日(日) 全体そろっての最後の練習&MRTテレビ取材
7月になり、都城組は最後の練習となり、全体で集まっての練習はこの日が最後となりました。
この日はMRTテレビ宮崎さんの取材も入るという事でとても楽しみにしておりました。
また、練習場所は初めての青井岳!!
都城へ行く道のりにあります。
宴会などに使われることが多いらしくとても広い会場でした。



この日はMRTテレビが取材に入っていました。
なんとアナウンサーは私と中学校が同級生の宮本佳奈ちゃん!!!
中学校三年生の時に同じクラスになり、ともに青春を謳歌しました。
夕学校の頃からリーダーシップが強く、体育祭の時には応援団にも入って盛り上げることも得意だったことを思い出します。
7月22日(木)に取材の内容が流れ、より本番への意識が高まりました。


さらにこの日は都城組全体と一緒にお稽古は最後の日ですので、帰りに全体で意識を高め合いながら練習を終えました。
都城での公演が終わりましたらその週の28日(水)に宮崎組最後のオーケストラ練習です。

2021年7月22日(木) 都城公演前男性練習
都城の公演3日前。
男性の声の強化をするためにひっそりと練習が行われました。
私はピアノ伴奏として引率。普段は歌う事だけに集中していますが、ピアノを弾くと新たな発見があったり、歌のヒントもあったりしてとても勉強になりました。
この日、宮崎県オペラ協会会長の地村先生もお見えになり、強化練習をいたしました。


2021年7月28日(水) 宮崎公演オーケストラ練習
時間が経つのはあっという間で、7月25日(日)に都城公演が終演いたしました。
その3日後、宮崎公演の最後のオーケストラ練習が市民プラザで行われました。
最初のオケ合わせよりも、キャストとの心の距離が縮まったような感覚がしました。
約2時間でオケ合わせは終了。


約二年間の歩みをまとめてみました。
いかがだったでしょうか?(^^)
長かったようで短かったこの時間、コロナがなければ通常2020年11月に開催予定でしたが、延期になったことによりもっとクラシックの声の出し方を勉強することができました。
ある意味、運がよかったところがいくつかあるかもしれません。
よりよい舞台になるように全体でがんばって仕上げました。
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更新日:2021 / 8 / 7